2018/
7/22
硯の里「硯匠庵」
700余年の伝統「雨畑硯(あまはたすずり)」
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身延・富士川流域
文化
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『自然豊かな雨畑の地』
山梨県の南西部、早川町雨畑の山深い里に硯の里「硯匠庵」は起つ。辺りは一切の喧騒を許さず静寂に包まれ、青々しい木々の香りや遠くに聞こえる野鳥の声は、一際風情を演出し、雨畑の地は心身を底から穏やかにさせる土地なのだと実感する。
『自然の産物と700年の歴史』
永仁5年(鎌倉時代)、雨畑川の上流付近から採掘された原石(雨畑真石)は、偶然にも硯に最適な強度と石質『鋒鋩(ほうぼう)』を備え、まさに早川の自然が造形した奇跡の産物であった。
以来700年という長い歴史の中、硯工の技術によって洗練された雨畑硯は、多くの墨客、書家に愛されながらその使命を果たしつつ現在に至る。
『天皇への献上と郷土の誇り』
雨畑硯は昭和天皇にも献上されたことがあり、伝統と格式は長く受け継がれてきた。故郷の誇りと共に、近年では更にその実用性についても新たな進化を遂げているのだという。
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原石の新たな価値とは!?
最近の研究により、原石『雨畑真石』は高い遠赤外線効果と蓄熱性、浄化作用などを有していることが分ってきた。分かり易く言うと、いったん熱を帯びると冷めにくく、保温効果があり、浴槽などに入れると湯が滑らかになるというもの。
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ぜひ冬場の入浴でお試しを!
冬場、浴槽に入れながら入浴すると体が温まり湯冷めしにくいとのこと。ぜひ購入して試しを!
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『見直される新たな価値』
現在はアクセサリーやパワーストーンだけでなく美容器具や建設資材としても活用されており、雨畑新石は今後、注目すべき資源として様々な分野での活用が期待されている。
郷土の新たな資源となる可能性を帯びた『雨畑真石』に今後ぜひ注目していただきたい!
スポットデータ
住所 | 早川町雨畑709-1 |
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電話番号 | 0556-45-2210 |
URL | http://amehata.suzurinosato.com/ |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 火曜日・年末年始 |
この記事を書いたコンシェルジュ
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上田 克昭
他のスタッフにはない独自の感性にて山梨の魅力をお伝えします。