2016/
4/22
不老園
甲府盆地の歴史の地、酒折に咲く春を告げる梅の花
-
甲府周辺
観光
- Tweet
春を告げる梅と富士
山梨県甲府市酒折、今では学山梨学院大学や付属学校等が密集する学問の街となっている酒折の北部に、山梨きっての梅の名所、不老園があります。山の中腹を切り開いて作られた人工庭園には全国から集められた色とりどりの梅が植えられており、美しい梅と共に、富士山・八ヶ岳が一望できる絶景ポイントになっております。
-
明治30年開園の歴史ある庭園
不老園は明治30年、市内に住む呉服商の七代目奥村正右衛門が別荘として開園したもので、氏は北海道を除く全国を巡り、特に九州地方から種々の梅を持ち寄り植えたのが始まりです。もとの山を切り崩し、谷を活かした池を作り、さらに岩などを配置し、桜・牡丹・南天等をさらに植栽し、30年かけて作られた庭園のとの事。その後、代々その一族に守られていき、昭和40年に財団法人「奥村不老園」となって今も守られております。
-
なんといっても富士と梅!!
さて、不老園という施設とその由来が終わったところでそろそろ本題の絶景の話をしましょう!紅白咲き乱れる梅の奥に見える、盆地特有の開けた景色と山脈の奥にそびえる富士山。甲府中心街からもほど近く、最寄駅を降りて歩いても10分程度歩ける距離。園に入って、ほぼすべての場所から富士山を拝むことができます。
周りに何もないから名峰もくっきり
南を向けば富士山が見え、西を向けば今度はアルプの山々も一望することができます!写真はまだ時期が早いので梅は咲き切っていませんが、満開の見ごろを迎えた晴れの日には、山と梅の素晴らしい景色を眺めることができるはずです!
-
梅天神様と酒折の街のオマケ話
不老園の中ほどには、梅天神があり、そこには北野天満宮より分霊された「菅原道真公」がおり、不老園オリジナル絵馬で願い事をすることができます。話は逸れますがオマケ話。不老園のすぐ近くには酒折宮という神社があります。そこは東征の折にヤマトタケルが訪れた、歴史ある連歌の発祥の地でもあります。その様な古事記にも記された歴史に触れ、美しき梅とを見ながら、ひとつ、歌を詠んでみてはいかがでしょうか?
スポットデータ
住所 | 山梨県甲府市酒折3丁目4-3 |
---|---|
電話番号 | 055-232-3550(事務所) |
URL | http://www.furouen.jp/ |
営業時間 | 9:00~17:00(入園受付は16:30まで) |
定休日 | 開園期間:2月1日~3月下旬 |
この記事を書いたコンシェルジュ
-
横森 大輝
甲府市北部に長年住んでいる地元民が知る色々な良さを紹介します!